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第8、9話先行上映のイベントオフレコトークを限定公開中です♪
会員限定公開!Q&Aコーナー
【出演者】監督 境 宗久 / 二階堂 サキ役 田野 アサミ / Cygames 竹中 信広 / MAPPA 大塚 学 / avex pictures 村上 貴志 / MC:avex pictures 小熊 隆弘
なぜ“佐賀”なんですか?
我が社の都合です!!(笑)…詳しい経緯としては、僕と大塚さんで企画を立てた当初は“アイドルゾンビ”というタイトルで、佐賀県は無関係だったんです。でも、「ゾンビがアイドルをします!」という企画書だと、社内承認がなかなか通らなくて…。そんなときに、別件で佐賀県出身の社長から「佐賀のアニメを作りたい」と言われたので、くっつけたら承認が通るんじゃないか!?と思って、こうなりました。
そんな事情で“佐賀”は後からくっついたんですが、企画が動き出したときに、社長も交えて佐賀までロケハンに行ったんです。そしたらスタッフ一同、みんな佐賀に惚れこんで、「佐賀ならいける!」「むしろ佐賀しかない!」と大いに盛り上がりました(笑)。とくに、幸太郎の屋敷のモデルになった洋館は、周辺の雰囲気も含めてイメージにぴったり! ぜひ、皆さんにも訪れていただきたいです。
8話と9話は、ライブシーンが(3DCGではなく)作画ですよね。他の話数ではCGで描かれたライブシーンもありましたが、これは意識して使い分けされたのでしょうか?
ライブシーン、とくに“踊り”を作画で描くのには、大変な労力がかかります。ですから、この回についても最初はCGでやるつもりで、モーションキャプチャーも撮っていました。ただ、CGはCGで、曲ごとに衣装モデルを作ったりなど、作画とは別の大変さがあるんです。すべてをCGでやると、それはそれで手が回らなくなっちゃう。それで「この回は動きが比較的少ないので、作画でいこう!」と決めて、モーションキャプチャーを活かしつつ作画してもらう形になりました。
たぶん、それと関係のある裏話なんですが…。じつは収録のリハーサルのとき、仮VTRでライブシーンを見ていたら、なんとCGで踊るみんながパンツ一丁だったんですよ!(笑)。「えっ、これどうなるの!?」ってビックリしました。
まだCGモデルが衣装制作前で、いわゆる“素体”だった。それが裸に見えたんですね。
ひどいセクハラですよね(笑)。アフレコロール見たとき「何してくれとんねん!」って思いました(笑)
怒羅美と殺女はメンバーがたくさんいますが、一人ひとりに名前や設定はありますか?
決まってないです! 期待に応えられなくてすみません…
作中にはいろいろな佐賀弁が出てきますが、田野アサミさんが好きな佐賀弁はどれですか?
自分で話す佐賀弁にも好きな言葉がたくさんあるんですけど、さくらが言う「どやんすどやんす~」って言葉が、本当にかわいくて、すごく好きです!
サキちゃんがライブでラップをした回(第2話)がとても印象的でした。ラップで苦労したことや、演出にまつわるエピソードがあれば教えてください。
これは私も聞きたいです! そもそも、なぜラップを!?
ラップを言い出したのは大塚さんなんですよ。
今、『ヒプノシスマイク』が来てますからね~! でも、これを決めたときにはまだ知らなかったんです。まずデスメタルをやったので、次にインパクトがあるのは何か?と考えたときに、「ラップやってみるか!」って。ノリで決めました。
ラップは作画とか色々と大変だから、本当なら止めなきゃいけない立場なんですけど…。でも、「やれたら面白いな!」と思っちゃって。
収録したときのこと、よく覚えてます。アニメのアフレコよりも先に、ラップのレコーディングに臨んだので、まず最初、歌詞の意味がさっぱり分からなくて「えっ、何言ってるの? さくらが言ってる“じいちゃんばあちゃん”ってドコにいるのー!?」って、そんな状態からのスタートでした。さらに、いただいた仮歌には抑揚がついてなく、レコーディング時にも歌い方の指示がなかったので、ほとんど手探り状態で…。でも、先に録音されていたさくらのラップを聴いてみたら、本渡ちゃんがうますぎて「やばい!こりゃ、負けてらんねーな!!」って火が付いちゃったんです。それで、巻き舌にしてみたり、色々チャレンジして、そこからサキの歌い方が固まっていきました。だから、苦労したっていうより、新しい自分を引き出してくれた収録でしたね。
サキたちがラップをやる前振りの、アーケードラッパーズのシーンも、じつはめちゃくちゃ力が入ってます!
あのシーンに出演されている木村さんとかもう、ホンモノですもんね!
僕はラップに疎いので、音響制作の人が「いいラッパー連れてきました!」っていうのでお任せしてたんですが、じつはすごい人たちだったことを後から知りました。あそこの場面は、作画もむちゃくちゃこだわってましたね。
私、自分が歌っているラップに合わせて、サキちゃんが表情豊かにぬるっと動くことにびっくりしました!
そう、あのシーンはCGが一切ないんです。踊りを描くのが得意なアニメーターさんに、凝った動きを、細かいところまでこだわって描いてもらいました。
すごいですよね。ラップは本当に、私にとっても、新しい自分に出会えた嬉しい回でした。質問、ありがとうございました!
ずばり、二期や続編はあるのでしょうか!?
最初はノリで立ち上げた企画ではあるのですが、今やそれが役者さんや製作者一同、そしてファンの皆さまの力によって、非常に愛が溢れる作品になっていることをひしひしと感じています。その愛をきちんと受け止めないといけないな~と思っていまして…。いつ、どういう形で、というのはまだ全然これからなんですが、まじめに愛の受け止め方を考えながら、お正月を過ごしたいと思います!
こんなに愛が溢れている作品、終わらせたくないですよね!? 気持ちは声に出せば叶うと思っているので、皆さんもぜひSNSで呟いたり、声に出して応援してください!
更新日:2019年3月15日