現在TVアニメ放送中の「ロックは淑女の嗜みでして」(以下「ロックレディ」)。
お嬢様学校を舞台に、音楽で本音をぶつけ合う青春ロックストーリーです。
本作のメインキャラクターを演じる関根明良さん(鈴ノ宮りりさ役)と島袋美由利さん(黒鉄音羽役)のおふたりに、「ロックレディ」についてお話を聞きました!
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一流の淑女だけが在籍を許される「桜心女学園高等部」に通う鈴ノ宮りりさ。
学園で最も栄誉と誇りある称号「高潔な乙女(ノーブルメイデン)」を手に入れるべく精進し、周囲からも一目 置かれるほどのお嬢様だが、
実は 一年前に母親の再婚で鈴ノ宮家に入った「元・庶民」だった。
母親の期待に応えるため、本心を押し殺し、大好きだったロックやギターを捨て、お嬢様として振る舞うりりさ。
ある日、学園の憧れの的である黒鉄音羽と出会い、ひょんなことからドラムを叩く音羽を目撃し…… 。

――「ロックレディ」の原作を読んだときの印象を教えてください
関根:淑女としてももちろん輝いているのですが、ロックを楽しむ時の表情と目の輝き、想いの熱さがとても印象に残っています。
――まだ「ロックレディ」のマンガを読んだことがない人に作品をオススメするとき、特にどんなポイントを勧めますか?
関根:新鮮に味わってほしいので、何も言わないかもしれません。まず読んで、と!(笑)。彼女たちの熱と輝きをぶつけられてもらいたいです!
――ご自身が演じるりりさに感じた第一印象を教えてください。また、どんな部分に共感しましたか?
関根:第一印象は努力の人だなと思いました。そして優しい女の子だな、とも。淑女たる姿は百合の花。ロックとギターを楽しむ姿には雑草魂を感じます!
――りりさには「ノーブルメイデン」を目指すお嬢様としての顔と、ロックを愛する少女としての顔、ふたつの側面があります。彼女を演じる上で、ご自身の中で何を軸にしていましたか。
関根:「周囲に流石と言われる淑女の姿」には頑張らなければ!と緊張しましたが、ふたつの側面の切り替えはあまり意識することはなかったかもしれません。
ただ、大好きなものを手放すということは、とてつもない覚悟だなと思いますし、ガチガチに鍵をかけ、おもりをつけてしまっていたのに、そのしまっていた箱ごと吹き飛ばした音羽からの衝撃はどれほどだったんだろうと。そのため、演奏中シーンでの心の発露には特に気をつけていました。
――りりさ役として1クール収録をして、当初の印象から変わった、新たに気づいたりりさの魅力、好きだな・応援したいなと感じたポイントについて教えてください。
関根:オーディションの際に原作を拝読してから、印象はあまり変わっていない気がします。諦めず必死に食らいつき、優しさと愛のために努力し、どんどん輝きを増していく女の子だなと思っていて。その姿がいつも素敵だなと感じますし、ギターを弾いている時の「自分らしく生きたい」と足掻いて足掻いて、自分の持てる全てを燃やすように輝いている姿はとても眩しいなと思います。だからこそ私も全力で挑まねばならないと覚悟しました!そう思わせてくれる彼女の姿と輝きが、応援したくなるところではないかなと思います!
――「ロックレディ」で印象に残っているシーン・好きなセリフについて教えてください。
関根:たくさんありすぎて……(笑)。正直にいうと「全部」が本音ですが、演奏シーンはどれも深く印象に残っています。
――演奏(セッション)を終えたりりさと音羽の「激しい言葉の応酬」は、作品の見どころのひとつではないかと思います。シーンの収録に臨むときに準備したこと、そのシーンを録り終えて感じたのはどんなことでしたか。
関根:準備したのは物理的に水分ですね!いろんなものを用意していたので、音響監督の菊田(浩巳)さんに「ドリンクバーみたい」と言われていました!(笑)。シーンを録り終えた直後は軽く酸欠状態になることもありましたが、それを上回る楽しさでいっぱいでした。島袋さんと、「人に不燃ごみって言うことはそうそうないから新鮮だねー」と話したことを覚えています。

――収録期間中、音羽役の島袋さんとはどんなコミュニケーションを取っていましたか。
関根:今日の台本のここが好き!など作品の話をしたり、あとはお互いの喉の心配と生き延びましょう!と気合を入れあっていましたね(笑)。また、島袋さんはいつも演技が終わった際に私の演技のあそこが最高でした!と褒めてくださって。悩みがちな私をいつも癒してくれて、感謝の気持ちでいっぱいです!
――収録スタジオで起きた出来事の中で、特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
関根:とても格式のある女学園が舞台だったため、お嬢様ことばについての本をみんなで読んだりなど、キャストのみんなで淑女について勉強したのが印象に残っています!
一時期、挨拶が「おはようございます」ではなく「ごきげんよう」になっていたこともありました(笑)。
――作品をともに歩んだりりさへのメッセージをお願いします。
関根:目標に対して努力し、足掻き、葛藤し、躓いても立ち上がる。全力でロック、そしてギターを愛し、自分が気持ちよくなりたいとどんどん輝きを増す姿に、いつも力をもらっていました!これからも不撓不屈の精神で、全力で輝き楽しんで下さい!

――バンドで共闘するりりさと音羽のように、音羽役の島袋さんとは収録において「戦友」のような関係であったのでは、と思います。島袋さんへのメッセージをお願いします。
関根:いつも朗らかに現場を優しい空気にしてくれたり、たくさんフォローしてもらってばかりで、感謝でいっぱいです!本当にありがとうございます!
今度美味しいクッキーを探して差し入れします!(笑)
――すでにアニメの収録は終了しているとお聞きしています。スタジオで起きた出来事の中で、特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
関根:朝からの収録だったため、身体を起こそうとみんなで歌いながらラジオ体操をしたり、いつも美味しい差し入れをいただいていたので、「あれが美味しいから食べた方がいいよ!」とおしゃべりしたり!1話から最終話まで、ずっと和やかで楽しい収録でした!

――「ロックレディ」の原作を読んだときの印象を教えてください。
島袋:拳で語り合うように演奏で語り合い、すべてをぶつけ合うかのように演奏する彼女たちの表情や汗の描写。そして、演奏中のりりさの怒涛のモノローグ。まるで格闘漫画を読んでいる時のように血湧き肉躍る世界が広がっていて、「なんだこのマンガは!」と衝撃を受け、すぐに虜になりました。
――島袋さんが考える、「ロックレディ」の魅力(作品全体について)を教えてください。
島袋:お嬢様が周りには内緒でロックに興じている。それも、かなり激しく。ときに罵詈雑言を浴びせ合いながら。それだけでも十分にパンチがあり惹かれるのですが、やはり、りりさの置かれている境遇やプレッシャーに屈しない姿に心を掴まれました。打てば響くし、負けじと打ち返してくる。そんな彼女のひたむきな姿が、「ロックレディ」の魅力だと思います。
――まだ「ロックレディ」のマンガを読んだことがない人に作品をオススメするとき、特にどんなポイントを勧めますか?
島袋:読んでいるだけで演奏している空間の振動まで伝わってくるような、迫力のある演奏シーンや、彼女たちの生き生きとした表情は、やはり外せないポイントだと思います。
――ご自身が演じる音羽に感じた第一印象を教えてください。また、どんな部分に共感しましたか?
島袋:ドラムとロックを強く愛し、心から楽しんでいること以外は、どんな人なのか掴ませてくれない方だな、というのが、音羽に対する第一印象でした。ドラムをしていない時の彼女は、「音羽」ではなく「黒鉄家のご令嬢」として振る舞っていて、だからこそ“掴めない”というより、“個としての彼女を掴ませてもらえない”。そんな印象でした。音羽と私とでは生きているスケールがあまりにも違うので、共感できる部分と問われると難しいですが、だからこそ彼女のことを理解していけたらいいなと思いながら原作や台本を読んでいました。
――音羽には周囲の憧れを集める令嬢としての顔と、音楽にのめり込むドラマーとしての顔、ふたつの側面があります。彼女を演じる上で、ご自身の中で何を軸にしていましたか。
島袋:第1話の収録の際に、ここではまだお話しできない音羽のバックボーンについて教えていただきました。その背景だけは、どんなシーンでも決して忘れないようにすることを、自分の中で軸として持っているようにしていました。
――「ロックレディ」で印象に残っているシーン・好きなセリフについて教えてください。
島袋:好きなのは、音羽の「ぐだぐだ御託はいい。やりましょう、気持ちいい事」というセリフです。原作では「やりましょう!!!気持ちいいこと!!!」と感嘆符がたくさんついているのですが、音羽の表情からも、心から好きなことを楽しんでいるんだな、と伝わってきますし、この時のりりさの心情とは少し違うかもしれませんが、私も言い訳を並べて、自分の気持ちについ蓋をしてしまいそうになる時があるので、その言葉には私自身も背中を押してもらえたような気がしました。
――演奏(セッション)を終えたりりさと音羽の「激しい言葉の応酬」は、作品の見どころのひとつではないかと思います。シーンの収録に臨むときに準備したこと、そのシーンを録り終えて感じたのはどんなことでしたか。
島袋:準備自体は他のシーンと大きな違いはなかったと思いますが、「激しい言葉の応酬」のシーンでは、いわゆる「別録り」をせず、テスト時も本番時も流れで言い合いをしていました。そのため、どちらかが噛んでしまったらまた録り直しになるという緊張感のある状況でした。なので、普段以上に緊張しましたし、激しく言い合う内容だったからか、シーンを録っている間も、録り終えた後も心臓がバクバクしていました。言い終わった後もシーンが続くかぎり収録は止まらないので、何かを感じ入る暇はなかったと思います。それでも、りりさと音羽が同じセリフを言うタイミングで、ふたりで顔を見合わせたり、合図を送り合わなくても、自然とタイミングや尺感を合わせられた時は、とても嬉しかったです。

――収録期間中、りりさ役の関根さんとはどんなコミュニケーションを取っていましたか。
島袋:りりさと音羽の罵りあいのシーンは、途中からセリフがなくアドリブで繋げていく必要がある時もあったのですが、そこをどう繋いでいくかを相談したりしていました。「ここのシーンどうしましょうか?」と声をかけてくださるのはいつも関根さんの方だったと思います。ほかには休憩中に原作や台本、収録用映像をみながら感想を言い合っていたことが多かったかもしれません。
――作品をともに歩んだ音羽へのメッセージをお願いします。
島袋:一人でドラムを叩いていた頃と、今みえる景色はどう違いますか?
ワンクールを通して、私に見せてくれた音羽さんはほんの一部分なんだと思います。いつか、もっと音羽さんの今考えていること、ポジティブなことでもネガティブなことでも、なんでも知れたら嬉しいです。これから先も、音羽さんが満足いくまで、ドラムとロックを楽しめることを願っています。

――バンドで共闘するりりさと音羽のように、りりさ役の関根さんとは収録において「戦友」のような関係であったのでは、と思います。関根さんへのメッセージをお願いします。
島袋:人前でも、二人だけの時にも何度も言ってしまって大変恐縮ですが、関根さんのお芝居は、関根さんのりりさの声は、魂に響きます。心を激しく震わせられます。隣でみていて、いつかぶっ倒れちゃうんじゃないかと心配になるくらい、常に全力でりりさに、作品に向き合う関根さんに何度圧倒されたか分かりません。私からみた関根さんは、声ひとつで場の空気を変え、芝居で現場を引っ張っていく、めちゃくちゃアツくてかっこいい座長でした。
――すでにアニメの収録は終了しているとお聞きしています。スタジオで起きた出来事の中で、特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
島袋:キャストみんなでお嬢様の演技を追求していた中で、マキさん役の高柳知葉さんが見つけてきた、お嬢様の言葉遣いについて書かれた本が、一時期、私たちのバイブルのようになっていました。物語の中でたまに出てくる「ごめんあそばせ」という言葉は、相手を煽っているわけではなく、本当に謝るときに使うのだと知り、その発見にみんなで盛り上がったのを覚えています。
――dアニメストアで「ロックレディ」のアニメを視聴する方、マンガを読まれる方にメッセージをお願いします。
島袋:アニメ『ロックレディ』の演奏シーンでは、BAND-MAIDさんがモーションキャプチャで参加されています。りりさや音羽がこの曲を演奏したらこうなるんだ!という臨場感を、ぜひ原曲と聴き比べながら楽しんでいただけたら嬉しいです。また、アニメ化にあたり、放送にのって全国の皆さんの目や耳に作品が届くということで、罵る際のお言葉が、原作より少しお淑やかになっている部分もあります。原作とアニメでの言葉の違いにも注目してみてください。彼女たちの「清く、激しく、美しく。」な交わりを、どうぞご堪能ください。
※本キャンペーンは終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
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©福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会