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いちおし

dアニメストアにて先行配信中!「機械じかけのマリー」特集

dアニメストアで先行配信中の「機械じかけのマリー」特集をお届けします。
マリー役・東山奈央さん&アーサー役・石谷春貴さんの対談が実現!
作品の魅力や収録時のエピソードをたっぷり語っていただきました。

dアニメストアで見放題最速配信中!

ってキュンする最強ラブコメ!

元天才格闘家のマリーの新しい仕事は、大財閥の跡継ぎ・アーサーの専属メイド。
ただしアーサーは冷酷&ド級の人間嫌いのため、マリーはロボットと偽って働くことに!!
人間だとバレたら即処刑のピンチのはずが、アーサーは無機物には超絶優しく……まさかの溺愛ルート!?さらにアーサーを狙う暗殺者も次々やって来て――!?
機械じかけの(フリをして働く)マリーの毎日は、予想外の出来事の連続!!

合的にキャラクターがみんな濃い(笑)
(石谷)

――原作のマンガを読まれて、どんな印象がありましたか。

東山:少女マンガなので、まず男性キャラクターたちが個性的でカッコよくて、それぞれ違った色気を持っているな、と感じました。マリーもすごくかわいくて、応援してあげたくなる女の子なので、読者として感情移入しながらも、マリーのことがどんどん好きになっていって。憎めない、かわいがりたくなるようなキャラクターばかりで、テンポよく読めるすごく面白いラブコメディだな、という印象を持ちました。

石谷:僕は最初、少女マンガと自覚せずに読んでいたんです。絵のタッチがやわらかくて、ミニキャラになるときもあるじゃないですか。そういうコメディチックなところもやわらかく、シームレスな感じで描かれていて、印象に残りました。東山さんの言う通り、それぞれのキャラクターに愛嬌があるから、読み進めていて物語の中にキャラクターが自然と入ってくる印象がありました。

――「機械じかけのマリー」がアニメ化されることでマンガを認知した方も多いと思います。未読の方にオススメするとしたら、どんなポイントをアピールしたいですか。

石谷:1巻なら、「これからのマリーとアーサーの距離感や気持ちが近づくところを楽しみにしてください」とオススメしたいです。あとは、総合的にキャラクターがみんな濃いので(笑)、マリーとアーサーを中心にして、他のキャラクターが変わっていくところも楽しみにしてほしいです。

東山:6巻で完結しているところもいいな、と思っていて。いまは「機械じかけのマリー+」として6巻以降のアフターストーリーが連載中ですけど、コミックスは全6巻で完結しているので、本当にサクっと読めて、だけど濃い恋愛物語が体験できるところがいいな、と思います。わたし自身も、人気作を読んでみたいけど何十巻とあったりすると、読み始めるのに覚悟が必要で。人間嫌いのアーサーと、人間であることを隠してロボットメイドとしてお仕えするマリー、相容れなさそうなふたりがどうなっていくのかの結末が全6巻で出ているので、楽しんでいただきやすいのかなって思います。

石谷:テンポもいいですしね。

――確かに。アニメの1話、テンポがよくてあっという間でした。

東山:テンポがいいし、起承転結の構成もすごくよくて。アニメでまた再構築されていると思いますが、「機械じかけのマリー」の魅力をアニメで発揮するための最適解が出されている感じがします。

――石谷さんからキャラクターが濃いというお話がありましたが、おふたりが気になっているキャラクターはそれぞれ誰ですか?

石谷:僕はメイナード兄さんです。1話に出てくるメイナードは、わりと強烈じゃないですか(笑)。モノローグで応酬するシーンで、アーサーのキャラクターも掛け合いの中で一緒に作られていく感じが楽しかったです。梶田くん(メイナード役の梶田大嗣)は、いつもアドリブを入れてくれるんです。それが毎回楽しみで。メイナードは、アニメならではの魅力が出ているキャラクターでもあると思うので、注目してみてほしいです。

東山:梶田さん、けっこうぶっ込んでたよね(笑)。

石谷:(笑)そう。しかも、一番声が出ていて。

東山:確かに、声がどーんってくるよね(笑)。

石谷:それに引っ張られて、ギャグのシーンのテンションも上がっていったところがあったので、そこも含めて、梶田くんが収録の雰囲気をよくしてくれたと思います。

東山:1話だと、最後にアーサーを置いていっちゃう「あとよろしく!」のところも、梶田さんのアドリブなんです。リアクションのアトリブではなくて、セリフのアドリブを何回もチャレンジしていて。チャレンジ精神がすごかったです。

石谷:「次は何をやってくれるんだろう?」って、ワクワクしていた部分があります(笑)。

東山:メイナードが出てくるとワクワクしちゃう。

石谷:明るくしてくれるからね。

東山:梶田さんご本人は謙虚な方ですけど、お芝居ではかましてくる感じが面白かったです。わたしの推しは、メイナードと悩んだんですけど、マリー2にしようかな。小清水(亜美)さんの職人技が、本当に素晴らしすぎて。マリーの後継のロボットメイドとして出てくるキャラクターなんですが、マリー2は本当のロボットなんです。レトロな見た目で、面白くてかわいい顔をしていて、それに合わせて小清水さんも加工なしで「ロボロボしいしゃべり方」をされています。声質もしゃべり方もすごくロボロボしいんですけど、小清水さんがアフレコで第一声を発されたときに、みんながハッと顔を上げるくらい、声優である私たちも衝撃でした。スタッフさんもすごく驚かれて、「この感じなら加工なしでいこうと思います」とおっしゃっていて。

石谷:すごかったね。

東山:アドリブも、毎話毎話小清水さんの中で「今回は懐かしい任侠ものをテーマに入れてみよう」「洋画からエッセンスをもらってやってみよう」というテーマがあって。小清水さんは、そのアドリブをされるために、オマージュしたい作品を家でご覧になってからアドリブを自分で構築して、現場に持ってこられていました。なにげないシーンもアドリブひとつでこんなに面白くできるんだって、小清水さんのそばで勉強させていただきました。

――アニメって、本来アドリブをたくさん入れるのは難しい表現ジャンルじゃないですか。キャラクターの口が動いていて、その尺に合わせないといけないのが基本だと思うんですけど、「機械じかけのマリー」の場合は特にそこの自由度が高かったんでしょうか。

石谷:けっこう自由度は高かったです。東山さんと僕がわりと本線になっている分、まわりの方が前のめりにやっていて。それこそ、マリー2は口が動いてないところで音声が出せる特性もあったりして、自由度が高くキャラクターが描かれているので、そのあたりもあって自由にできるのかなって思います。

――隙あらばアドリブを入れてやろう、と(笑)。

東山:そうなんです(笑)。「何かやってやろう」みたいな雰囲気は、全体としてあった気がします。何かトライして、もしダメだったとしてもそれをとがめる感じもないし、「そのチャレンジ精神、いいね」みたいな感じで受け止めてくださるので、萎縮せずにいろいろトライできる環境だったと思います。

石谷:むしろ、テストのときに試したものを本番でやらなかったら、「あれやらないの?」って言われて「あ、やります!」って直したりしていました(笑)。

――そんな雰囲気のよい現場の中で、特に印象に残っている出来事といえば何ですか?

石谷:少し先の話数で巨大ロボットが出てくるんですが、自分の名前を「●●だぞ~」ってアドリブを入れられていて。そこに後からマリー2が言ったり、アドリブが伝染していったのはすごく強烈でしたね。

東山:先輩たちのアドリブ合戦が(笑)。

石谷:収録中に笑っちゃいました。

東山:ニワトリがいっぱい出てくる話数があるんですけど、1羽1羽違うキャストさんが演じていて、聞きながら誰がやっているのかを当ててほしいです。わたしもニワトリをやっているんですけど、その話数の前の週に音響監督さんから「東山ちゃん、ニワトリできる?」って突然言われました(笑)。ニワトリって、けっこう個性が出るんですよね。「その鳴き方ずるいよ」ってツッコまれたりもしながら、お互いに笑いを取っていくようなスタイルで、楽しんでやりました。

――それだけ現場が楽しい雰囲気だと、映像にも反映されていきそうですね。

東山:お互いに笑い合っていると、どんどんノリも上がっていくし、「よし、もっとやってやろう」ってのせてくれる現場でした。

石谷:話数が進むにつれて、表現の幅も少しずつ大きくなっていた覚えがあります。表現が大きくなっていくうちに、キャスト陣のお芝居の間合いがわかっていくし、いろんな部分でやりやすくなっていった結果、ギャグっぽいシーンではみんな張り切る感じの流れになっていったのは、相乗効果としてよかったと思います。本当に楽しかったです。

ュンキュンしてくすっと笑えて、心の栄養になるものがこの作品にはギュギュっと詰まっています
(東山)

――おふたりが演じるマリーとアーサーについて「ここが好き」と思う部分と、収録を経て印象が変わった部分をそれぞれ教えてください。

東山:マリーの第一印象は、あまり自分の感情が表に出てこない、無感情で淡々としゃべる女の子でした。ただ、中身はジェットコースター級に感情がめまぐるしく動いているので、そのギャップが面白くてかわいくて、マンガで読んでいるときはそのギャップにルンルンしながら読んでいたんですけど、演じるとなったらめちゃくちゃ大変で。アフレコでは、セリフとモノローグが入れ替わり立ち代わりにやってくるのですが時系列そのままに録っていったので、セリフだと思ってしゃべったら実はモノローグだった、とか、自分の中での切り替えがスムーズにいかなくて、最初の3話くらいまでは本当に苦しみ悶えながら(笑)、リテイクをだいぶ重ねてしまったんです。

石谷くんが「表現の幅が大きくなっていった」って話してくれましたけど、まさにそうで、監督からは「ワンクールの中の前半まではお客さんにマリーはロボットみたいな女の子だという前提をお約束ごとをわかってもらわないといけない。だけどそれでずっといってしまうと、後半に恋愛が盛り上がってきて人間らしい表情も出てくるところの表現が単調になってしまうから、だんだん表現の幅は大きくしていきたい。前半は思いっきり表現したい気持ちはわかるけどグッとこらえてもらって、まずはロボットみのあるお芝居を徹底してもらって、今やりたいことは後半に取っておきましょう、約束ごとを徹底しましょう」というお話しがあったので、第一印象から最終話にかけてはマリーのお芝居から皆さんが受ける印象もだいぶ変わってくると思います。どんどん、かわいさが出てきます。

――やりたいことは序盤からどんどん溜まっていたわけですね。

東山:そうですね。原作も含めて、コミカルな表情のときは本当にコミカルだし、なんだろう、顔面崩壊するシーンもあって(笑)、どうしても絵に負けないお芝居をつけたくなるんですけど、「そこまで出さないで」と言われて、なるべく枠組みを超えないように気をつけていました。

石谷:でも、引っ張られちゃったりはしたよね。

東山:そう、やりたくなっちゃうんだよね。アーサーもそこを守らないといけない立ち位置のキャラクターだったよね。

石谷:アーサーも、「ここはもうちょっとシリアスにいこう」というのは3話まではあって。僕自身、アーサーは純粋だからこそ人に恵まれている印象があったのと、厳しいことを言ったとしてもわりと正しいことを言っているキャラクターではあるので、本当にまわりの人から嫌われていたり、思いやりがなかったりしたら、まわりに人がいないと思うんです。正しいことを言っているときは厳しく言ってもいいけど、自分のことを吐露するところは、少しだけ寂しさを入れていました。仮面をかぶっている、心を閉ざしているんだなってわかるお芝居は最初から徹底していて、そこがだんだんと開いていくのが4話以降なので、マリーへ見せる表情と硬い表情が交わっていくようなお芝居をできたら、と思いながらやっていて。声を聞いたら二面性はあるけど、ベースにある気持ちは同じで、実は持っているものは一緒なんだよっていうところはずっと意識していました。ただふたつの表情を行き来するのではなくて、そこのつながりが出るように、アーサーが魅力的に見えてくれるように客観的に見つつ、気持ち的にも乗せつつやらせていただきました。最終的に素直になれるようなキャラクター作りがしていきたいな、とはずっと考えていました。

――おふたりは、役者さんとしてお互いにどんな印象を持っていましたか?

東山:面倒見がよくて、同い年だけど頼らせてもらってます。

石谷:すごく役に寄り添っている役者さんだなって思います。「わたしはこの役に対してこう思う」っていう話を隣で聞いていても、勉強になりました。役や作品に対して自分から寄り添っていけるのは素敵だなって思います。僕もそういうところを大事にはしているんですけど、それ以上に寄り添い方が親身だし、多面的に見えるから、「人間をちゃんと作ってくれる」という印象があって。キャラクターの人となりがわかるから、東山さんと掛け合う中でマリーが動いてくれる感じがしました。

東山:特にマリーが難しかったのは、アーサー様に幸せでいて欲しい気持ちと、自分の本当のことを打ち明けたい気持ち、いろんな本音と建前が彼女の中にあって、お話の進み具合によって彼女の中で大事にしているものが変わってくるところでした。「いま一番大事にしてるポイントはどこなんだろう?」という部分が繊細だったので、音響監督さんとも綿密にディスカッションをさせていただいて、ときにはシリーズ構成の方までブースの中に来ていただきました。必ずしもそれを許していただける現場ばかりじゃないと思うんですけど、マリーの場合はそれをあたたかく包み込んでくださるスタッフさんのような気がして、話し合わせていただくことで理解を深めることができました。

石谷くんも、「ここはこういう解釈はどうなの?」とか、いろいろ助け舟を出してくれて、そのときも面倒見がいいなって。毎回、10代の専門学校生の子が収録の現場に来ていて、積極的に話しかけたり寄り添っていたりしたところも、石谷くんの優しさというか、一期一会を大切にしてる感じがありました。あと昔から、筋肉のことをよく教えてくれます(笑)。

石谷:(笑)この作品って、あったかいじゃないですか。現場も、あったかい現場になればいいなと思っていて。緊張していると、どうしても自分の力を発揮できずに悔しい思いをする場面もあると思うので、そういったところを少しでもほぐしてあげて、表現の幅を広げられたらなっていう意図もあって。「失敗しないのは大事だけど、この現場ではある程度緊張せずにでやっても大丈夫だよ」っていう環境作りができたら、みんなものびのびできるんじゃないかなって思っていました。

東山:相当数の方にとって、デビュー作が「機械じかけのマリー」になったと思うので、「あの現場楽しかったな」って思い返してもらえたら嬉しいです。

――dアニメストアで「機械じかけのマリー」のアニメを視聴する方、マンガを読まれる方に、おふたりからメッセージをお願いします。

石谷:アニメでは、それぞれのキャラクターの濃さはもちろん、マリーのかわいさに注目していただきたいです。表に出てくる部分と、内に秘めている部分のモノローグの中でも、ツッコミとかにすごく愛嬌があるんですよね。そこが、話数や巻数を重ねることにだんだんとやわらかくなっていって、人間らしさがどんどん出ていくところは、アーサーもマリーも同じだと思います。人って、変わらない部分も変わっていく部分もあると思うんですけれども、ふたりがふたりでいられるから変わっていく部分、まわりに後押しされて変わっていく部分があって、僕自身もこの作品の現場を重ねていくにつれて、どうやって変わっていこうかな、とすごく考えさせられた作品でもあります。マンガは6巻までで、続きも出ていますので、そちらを読んでほっこりしていただいて、本当に読みやすいマンガ、観やすいアニメなので、心にひとつでもあたたかいものが残れば嬉しいです。ぜひとも楽しんでいただければと思います。

東山:キャストもスタッフさんも含めて、これだけみんなが作品のことを愛している現場って素敵だなと思いましたし、それはやっぱり作品があたたかくて魅力があるからこそ、みんなが作品に惚れ込んでいて、みんなでこの作品をよくしたいという気持ちで、ひとつになってつながっていたからこそ、生まれたあたたかさもきっとあると思っていて。こんなに老若男女が楽しめる作品ってすごいな、と思います。ぜひ皆さまにも読んで楽しんでいただきたいです。恋愛のキュンキュンもあれば、人間なのかロボットなのかというすれ違いコントみたいなギャグ要素もあり、キュンキュンしてくすっと笑えて、心の栄養になるものがこの作品にはギュギュっと詰まっているので、マンガでもアニメでも、皆さんにいっぱい笑顔になっていただけたら嬉しいです。

※本キャンペーンは終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

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©あきもと明希・白泉社/機械じかけのマリー製作委員会

更新日:2025年11月12日