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特集 LiSA×劇場版『魔法科高校の劣等生 四葉継承編』

インタビュー LiSA×劇場版『魔法科高校の劣等生 四葉継承編』

現在公開中の劇場版『魔法科高校の劣等生 四葉継承編』。
本作の主題歌「YES」を担当する、LiSAさんのインタビューをお届けします。
ソロデビュー15周年イヤーを駆け抜けているLiSAさんにとって、「Rising Hope」「Shouted Serenade」に続き三度目の邂逅を果たした「魔法科高校の劣等生」とは、どのような作品なのでしょうか。

劇場版「魔法科高校の劣等生 四葉継承編」

魔法が現実の技術として確立されて約一世紀が過ぎた2096年。
とある兄妹が高校二年の冬を迎えようとしていた。
魔法師として致命的な欠陥を抱えて産まれた兄・達也。
魔法師として稀有な才能を持ち、容姿・頭脳ともに完璧な妹・深雪。
劣等生と優等生、立場は違えど二人は仲睦まじい兄妹として過ごしてきた。
一通の手紙が届くまでは――――。

その手紙は四葉本家で開かれる元旦の集まり〈慶春会〉への招待状だった。
当主の四葉真夜と分家の当主たちが一堂に会するこの集いで、四葉家次期当主が指名されることに。

深雪は自身が当主に指名されることを恐れていた。
当主になれば独身でいることは許されず、結婚することを求められるから。
それはつまり、達也と共にある日々を手放すということ。

ただ、深雪が当主になることでこれまでガーディアンとして冷遇されてきた達也の立場を変えることができる。
達也の自由を望む深雪は四葉本家に向かう道中で大きな決断をする。

「お兄様。わたし、四葉家の当主になります」

『最強の兄妹』が迎える運命は。
そして二人に隠された衝撃の真実とは。

四葉家の陰謀が渦巻く中、兄妹の物語はひとつの結末へ——。


劇場版「魔法科高校の劣等生 四葉継承編」
https://mahouka.jp/yotsuba/

劇場版「魔法科高校の劣等生 四葉継承編」

INTERVIEW

許されないと思っていた気持ちを、受け止めてもらえたかはわからないけど、
許してもらえた。そんな幸せを書きたかった

――「魔法科高校の劣等生 四葉継承編」のストーリーを読んで、どう感じましたか。

LiSAつらいお話ですよね。「”魔法科高校の劣等生”って、こんなに重たい話だったんだ」って思いました。この作品は学園もので、達也くんは鉄壁の仮面をかぶっていて、感情を表に出さないけど、それは過去にいろんなことがあったからそうなっている、と思っていて。もっと、ロボット的なものを勝手に想像していたんですけど――。

――司波達也はロボットだと想像していた…?

LiSAそう、強いし。そのほうが、感情としては理解しやすかったです。物語の中の達也くんは、自分とは少しかけ離れた人物だと想像していたんですけど、「四葉継承編」で描かれた達也と深雪のお母様たちの業というか、運命というか、思惑のようなものがふたりを作り上げたのかと思うと――わたしは、人間の感情を描いた作品が好きだから、「四葉継承編」を読んで、作品に対してより親近感が湧きました。

――これまでは、あまり自分ごとではない感覚があった、ということでしょうか。

LiSA感情移入するというよりは、自分とは別のものとして面白い、という感覚です。バトルがすごい、達也が強い、深雪がかわいい。その中で、わたしは「劣等生である達也」に共感して、「Rising Hope」(TVアニメ「魔法科高校の劣等生」オープニングテーマ)という曲を作りました。そこから10年経って、作中では達也くんが強いということを学園内に知らしめて、「劣等生だと思っていたあいつ、実は最強だぞ」ってみんなが理解してくれたことと、わたし自身が活動を続けてきた中で、LiSAというアーティストを理解してくれる人がたくさん増えて、それでも歌いたい、それでも戦いたい、という気持ちを「魔法科高校の劣等生」という作品と重ね合わせて作ったのが、「Shouted Serenade」(TVアニメ「魔法科高校の劣等生 第3シーズン」オープニングテーマ)でした。「四葉継承編」はまた少し目線が違っていて、より人間の心情を歌った歌、人間臭い心情や気持ちに寄り添った曲なので、そういう意味で今回は「自分の歌」としても書きやすかったです。

――いまお話ししてくれたように、劇場版『魔法科高校の劣等生 四葉継承編』の主題歌「YES」は生々しい感情が表現された楽曲ですが、作品側からはどういうオーダーがあったんでしょうか。

LiSAまずは壮大なバラード、だけどロック。そして、今回は深雪の気持ちに寄り添ってほしい、というオーダーでした。深雪自身がすごく大きな決意をして、「たとえ世界がなくなっても、世界を破壊してでも、わたしはこの想いを貫く」という深雪の気持ちを歌ってほしいです、というオーダーで、「もう、監督がそのまま歌詞を書いちゃうんじゃないか」くらいの熱い想いをいただきました(笑)。

――(笑)これまでは劣等生である達也、そして理解者や仲間を増やしていった達也を念頭に歌詞を書き、歌ってきたことで、「魔法科高校の劣等生」や司波達也の存在が「自分事」になってきたというお話でしたが、一方で深雪はやや心情を想像しづらい人物では?という印象もあります。

LiSAそうですね。「深雪ちゃんほど、素直に人のことを想ってきたことがあるだろうか」と考えたときに、感情的に寄り添いづらい部分もありました。ただ、それくらい大切で失くしたくない存在、それはファンの方や自分にとっての仲間もそうですけど、「失くしたくなくて一生懸命になっちゃうほど大切な人」という意味では、わたしもその感情を持ち合わせているな、と思って。そこに深くフォーカスして、掘り下げて歌詞を書きたいな、と思いました。

――深雪の心情に近づいていく過程で、「ここかな」というポイントを探り当てる作業の中で見つけた軸は何でしたか。

LiSA「すべてを捨ててでも、あなたへのこの気持ちを忘れたくない」と思う気持ちはどこにあるのかな、なんでそうなるのかなって考えたときに、見せたくない自分や、自分の汚いところに気づきました。わたし自身で言うと、初めての日本武道館公演で悔しい思いをした、だけどみんながわたしを受け入れてくれた経験があって。最終的には、「YES」という言葉でした。

――タイトルが先にあったということですか?

LiSAいえ、むしろ最後でした。自分の感覚をより深く掘りながら、経験の中で感じてきた「失くしたくない気持ち」と向き合って歌詞を書いていって、最後にこの曲を整えた、くくり上げたのが「YES」という言葉でした。「許された」みたいな感覚です。見せてはいけないと思っていた、許されないと思っていた気持ちを、受け止めてもらえたかはわからないけど、許してもらえた、そういう自分も抱きしめてもらえた。そんな幸せを書きたかったです。

――リリースから12年が経っていますが、今でもライブの切り札的存在のひとつであり続けている「Rising Hope」という曲はどんな存在だと考えていますか。

LiSAライブにおいて、わたし自身にとっても、ファンの方にとっても、「LiSAとファンが作り上げる最強」を見せる曲です。LiSAのライブ、LiSAというアーティストを象徴する曲でもあります。熱量やピッチの高さ、お客さんとの一体感も含めて、「LiSAってどんな人?」を象徴する1曲だと思います。

――確かに、一体感という意味では今でもこの曲が一番かもしれないですね。

LiSAそうですね。もう、みんなの細胞に「Rising Hope」の合いの手が根づいているんじゃないかって思います。曲が流れたら、思わず言葉が出ちゃう身体になっているというか(笑)。絆を見せつける曲だと思います。

――「Rising Hope」が作られた背景に「魔法科高校の劣等生」があるわけですが、改めてLiSAさんが考える本作の魅力を教えてもらえますか。

LiSA「Rising Hope」を作った当時、わたしは「夢が詰まっている作品だな」と思っていました。わたしは子どもの頃からカッコつけだったから、努力している姿を見せずに、こそこそ勉強して高い点数を取りたい、だけど自分から「努力してます」とは言わないことに美学を感じていて。達也くんも、表に見えている印象としては強さを見せびらかさないカッコよさを持っているけど、実際は強い。最初はまわりからの評価も低いけれど、見た人を黙らせるような本当の強さを持っている達也くんという主人公がいて、それを素直に尊敬している妹の深雪ちゃんがいて、全員が達也くんに対してラブを持っている、というか。そういう達也の美学に全員がラブになっちゃう世界観が、すごく魅力的だなと思っています。

――「四葉継承編」に限らず、「魔法科高校の劣等生」シリーズの中で気になるキャラクターはいますか?

LiSAやっぱり気になるのは達也くんと深雪ちゃんになりますけど、「四葉継承編」を読んで、呪いのように自分の感情を押しつけている真夜さんと、お姉さんである深夜の関係性に、わたしはグッときました。二人の複雑な絡みや関係性が気になるのと、「四葉継承編」では衝撃的な事実も明かされるので、真夜さんは気になるキャラクターのひとりです。

――dアニメストアで「魔法科高校の劣等生」のアニメを視聴する方、原作小説やコミカライズを読む方にメッセージをお願いします。

LiSAわたし自身、「四葉継承編」をすごく身近に感じました。これまでの「魔法科高校の劣等生」を知っている人も、知らない人も、今まで以上に身近に楽しんでもらえる作品になっていると思います。劇場版を観た上で「YES」を聴いてもらうときに、深雪の気持ちと重ねてもらってもいいし、自分の中に秘めている気持ち――違う言葉で言うと「欲」が満たされていくといいな、と思います。

――願いというよりも欲、欲望ですか。

LiSAそうですね。「許されたい」と思う欲。自分が感じている劣等感を人に明かしたときに、許されたいと思っている、欲望です。

わたしは今、すごく元気なんです。一番元気かもしれません

――2026年はソロ・デビューから15周年ですね。15周年イヤーを記念した7枚目のアルバム「LACE UP」が本当に最高で、聴くと元気になる1枚だな、と思います。

LiSA嬉しいです。前回のアルバムから、シングルも配信もたくさん出させてもらったんですけど、「自由に振り幅広く、LiSAとして歌う」というよりは、そのときどきで作品と真剣に向き合いながら作ってきた曲が並んだときに、それだけでバラエティ豊かな曲が揃っていて。自分がここに何かを加えるとしたら、LiSAの直球だな、と思いました。シングルが振り幅を広げる作業をしてくれたから、その振り幅の継ぎ目を作る、「LACE UP」(編み上げる)していく楽曲を、自分がやりたいようにやっていくだけでした。アルバムの最後の「Patch Walk」という曲がひとつその役割をしてくれているんですけど、この曲が結末にあることで、「他は全部、LiSAらしく遊べるな」と思って、好きなように作らせてもらったアルバムです。

――「遊ぶ」がコンセプトでありつつ、ものすごくパワフルな作品にもなっていますね。

LiSAそこは、作りながらそうなっていったと思います。去年の「PATCH WALK」ツアーで、「わたしってやっぱりこれだな」って思ったことがあって。やっぱり、自分自身が楽しみたいって思ったんです。今の自分自身ができることや自分の可能性、「あれ? わたし、もっとアクセル踏みたがってる?」みたいな気持ちを感じました。昔の楽曲も含めて、「PATCH WALK」ツアーのセットリストはけっこうハードだったんですけど、今のわたしでもそれを乗りこなせたことは、すごく大きな自信になっていて。今の自分が好きなことを、今の自分の筋力でやったらどこまでできるんだろう?ということをやりたくなっちゃったんです。曲の中での遊び心も、ポップさも、激しさも全部LiSAだから――昔、わたしは自分がファミレスだって話したことがあると思うんですけど、専門店じゃなくていろんなものをおいしく出せる、そういうごちゃ混ぜ感のあるライブが好きだなって、改めて思いました。

――いい意味で大人になりきらないところが素敵だな、と思います。シングル楽曲ではこれまでに積み上げてきたシンガーとしての力や技術を見せている一方、デビューから15年目でこれだけやんちゃなことができてしまうことに驚きました。

LiSAヴィヴィアン・ウエストウッドになろうって思ったんです。わたしは、大人らしさとかそういうことに退屈してきたし、学校でも「女の子なんだから」「大人なんだから」みたいな縛りの中で自分を表現されることがすごくイヤで、それを壊したかったです。ずっと自分が好きなことをやってきて、大人になってもヴィヴィアン・ウエストウッドが好きだし、シンディ・ローパーが好きだし、「自分がなりたいLiSA」は「好きなことをずっとやり続ける大人」でした。大人になったことにプラスで筋力をつけてきたから、できることが増えたと思います。年を重ねて大人になっていくことはマイナスではないと思えるようになったから、今の自分ができるやんちゃさや、好きなことを表現してみよう、と思いました。

――落ち着くどころか、むしろ一番元気になっちゃってるくらいの15周年ですけど、これからのLiSAはどうなっていきたいと考えていますか。

LiSAとりあえず、わたしは今、すごく元気なんです。一番元気かもしれません。

――なんでそんな元気になったんですか。

LiSAなんだろう、「自分がLiSAであること」を受け入れたんだと思う。「今まではLiSAを作っている」気持ちでした。次の20周年は、一回デコレーションしたから、筋肉も同じですけど、ここからまたシェイプして強くなります。いまはたぶん、ウェイト系の筋肉質なわたしなので、もっと研ぎすまされていくと思います。ワクワクしているから、そのワクワクしている道を、一回気が済むまで走り抜けたいです。

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応募方法

LISA

2011年4月20日デビュー。「Fate/Zero」「ソードアート・オンライン」「鬼滅の刃」「俺だけレベルアップな件」など、数々の人気アニメ作品で主題歌を務める。「魔法科高校の劣等生」では、2014年放送の第1期、2024年放送の第3期で主題歌を担当。劇場版「魔法科高校の劣等生 四葉継承編」の主題歌「YES」を、5月8日にデジタルリリース。ソロデビューから15周年となる現在、全国アリーナツアー「LiVE is Smile Always~15~(iCHiNiTSUiTE GO)」を開催中。

LISA

©2024 佐島 勤/KADOKAWA/魔法科高校四葉継承編製作委員会

更新日:2026年5月13日