TVアニメ「転スラ」第3期
視聴ありがとうキャンペーン!
劇場版第2弾+TVアニメ第4期も発表され、
今後がますます楽しみな「転生したらスライムだった件」。
原作・伏瀬先生×舞台『転スラ』リムル役の尾木波菜さん(≠ME)の特別対談をお届け!
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舞台『転スラ』とは?
© 伏瀬・川上泰樹・講談社/舞台『転生したらスライムだった件』製作委員会
WEB発の大人気小説をベースに、原作者完全監修のもとコミカライズされた『転生したらスライムだった件』の舞台化作品。2024年7月25日(木)から同8月3日(土)まで東京・大阪で上演された舞台『転生したらスライムだった件』-魔王来襲編&人魔交流編-は、その第2弾。衣裳を含むキャラクターの圧倒的な再現度と、「転スラ」が好きな方なら引き込まれること間違いなしの「転スラワールド」が、舞台上で繰り広げられました。今回、伏瀬先生との対談に登場してくれた尾木波菜さん(≠ME)は、舞台の第1弾・第2弾ともに主人公・リムル=テンペスト役を演じています。
SPECIAL INTERVIEW
「転スラ」作者·伏瀬先生×舞台『転スラ』リムル役・尾木波菜さん(≠ME) 特別対談
舞台『転生したらスライムだった件』でリムル=テンペスト役を熱演した尾木波菜さん(≠ME)は、リムル役を射止める前から大の「転スラ」ファン。「転スラ」ワールドの創造者・伏瀬先生との特別対談で、今夏上演された舞台のことから、知られざるキャラクターの魅力、気になる「転スラ」の今後まで、たっぷりお話を聞かせてもらいました。ここでしか読めない、「転スラ」好きな方には必読のテキスト、ぜひお楽しみください!
テキスト=加東岳史
すべてうまくいってほしい!(尾木)
――伏瀬先生が舞台化の一報を聞いた時の感想は?
伏瀬
すごいなあっていう感じでした。僕は舞台化に対しては、可能な限りビジュアルはあまり離れない感じにしてくださいって伝えました。
尾木
ベニマル(演:仲田博喜)とかの完成度すごいですよね。メイクにすごく時間がかかっていた印象があります。
舞台『転生したらスライムだった件』より
伏瀬
確かに綺麗でしたね。役者さんがメイクして衣装を着ると、本物のキャラに近づいていくのは嬉しかったです。
――尾木さんは、舞台の話が最初に来た時はどうでしたか?
尾木
事務所の方に「ちょっとお話があります」みたいな感じで呼び出されて。「なんだろう…何かしちゃったかな?」と思ったら、「舞台のお話が来ています」と言われて。まず舞台のお話をいただけたことがビックリだったのと、「転スラ」が本当に好きなので、信じられなくて。どの役だろう……と思っていたら、リムル役と言われて、ドッキリかと疑いました(笑)。「信じられない! 嬉しい!」と思いつつ、本当に自分に務まるのか不安もありました。
舞台『転生したらスライムだった件』より
――尾木さんから見た「転スラ」の魅力は何ですか?
尾木
わたしは、ずっと明るくて何があっても前向きな主人公がいる、王道のアニメが好きなんです。そういう作品に勇気をもらってきたので、「転スラ」も同じ要素があるのが嬉しくて。あとは、戦いのシーンと泣けるシーン、ほんわかした日常シーンが全部混ざっているのが「転スラ」の魅力だと思います。主人公には愛されていて、笑っていてほしいんです。リムルは誰からも愛されて、すべてうまくいってほしいです!(笑)。 それが自分の人生の希望になるし、落ち込んだ時に明るいアニメを見ると頑張ろうと思えます。その要素が、「転スラ」にはたくさんあると思っています。
伏瀬
こうしてファンの方の声を聞くと、アニメのプロデューサーの戦略は正しいんだろうなって思いますね(笑)。
――と言いますと?
伏瀬
映画版をやりましょうって言われた時に、「総集編と見せかけてバッドエンドになる作品にしましょうか?」って言ったらみんなから反対されたんです。僕は「ifのバッドエンドをやろう」って強く主張したんですけど。
尾木
ダメですよ!(笑)
伏瀬
尾木さんのような声が多かったから、心がそっちに流れました(笑)。 WEB版執筆時の話ですけど、まず一回シオンを殺して、生き返らせて、みんなに「復活するんだ!」と安心させてから、どん底に突き落としたろ!とか思ってたんです。
尾木
えー!イヤです!(笑)。
伏瀬
(笑)シオンが死んだ回を投稿した当時「よくやってくれました!」みたいな感想がブワーって書き込まれたんです。「こうやってキャラクターを描ける作家さんって少ないですから!」って。でも、生き返った時には、前のコメントの倍くらい「よく生き返らせてくれました!」って喜びの声がきたんですけど(笑)。
尾木
シオンも、最初は生き返る予定ではあったんですか?
伏瀬
生き返るけれども、そこから今度はもっとどん底に……(笑)。信用させてから裏切るタイプの作者って、最後まで信用したらダメなんだよって教えようかなと思ってたんですけど、シオンが生き返った時の喜びのコメントがあまりにもピュアだったので。みんなハッピーエンドを期待してるんだな、って確信したんです。そのときに、ファンの声を読み間違えたらダメだなって思いましたね。
尾木
ファンの声を聞いて、参考にしてくださるんですね。
伏瀬
WEBの時はそうですね。本当にすぐ感想が来るから、一応アップして、感想を見て、次の方向性を考えていたところはあります。本来の流れで言ったら、ヒナタとかも殺されてしまって、リムルは完全に人類国家との対立路線を選んでいくのが当初の構想だったんです。本物の魔王になってバッドエンド、みたいな感じでいく予定だったんですけど、人気も出てきて、続けてくださいという声もあって。じゃあもうちょっと続けようかなって書き進めていたんですけど、一回明るい方向に行ったらもう戻せない(笑)。だから「転スラ」は全部ハッピーエンドにするって宣言したんです。でも、せっかくだから映画ではifのバッドエンドで行ってみましょうよって言ってたら、全員に反対された(笑)。
尾木
わたしも、途中まで信じ込んでいました。最後の最後ですごく泣きました。
伏瀬
魔王ゲルドとの決着シーンとか、リムルが魔王になるシーンとか、自分で書いてても泣きました(笑)
尾木
平和になって街を復興しているシーンで泣きました。シオンが楽しそうで……。
伏瀬
そう言ってもらえると嬉しいです。
――これだけの大作になると、闇落ちのような試練があるほうがドラマは作れると思うんですが、今の路線を守りつつドラマを作っている先生の執筆力はすごいと思います。
伏瀬
リムルの性格を、本当に普通の人にしてるんですよね。ちょっと善人寄りのお人よしなところもあるし、心の底から悪い人ではない。冒頭で後輩をかばってるのも、ちょっと自信過剰なところもあって、「俺なら死なないだろう」という根拠のない自信からの行動なんです。死んじゃっても「しゃーないな、切り替えていこう」みたいな。
――確かにリムルは、そういう切り替えの速さが武器のひとつだと思いますね。
伏瀬
そこはメンタルの強さとして演出していたんです。そういう人が心を病んでしまって、バッドエンドに行く流れを考えてたんですけど、圧倒的にハッピーエンドを望まれていた。だからリムルは試練があっても前向きに対応していく、という形になりましたね。
「転生したらスライムだった件」10周年記念イラスト
©伏瀬 ©みっつばー ©マイクロマガジン社
――リムルの性格のお話も出ましたが、尾木さんが演じられたリムル=テンペストという存在の印象と感想をお聞きできれば。
尾木
舞台の1作目の時に、自分の性格がすごく前向きに変わったんです。ネガティブに考えちゃう時、アニメを見て気を紛らわしているんですけど、リムルを演じて穏やかになれた気がします。家族といる時は、今まで通り素の私なんですけど、最初にリムルを演じたのが20歳だったので、自分の心が大人になるのと、リムルの性格が重なって、少しだけ余裕ができて、ポジティブな大人になれたような気がします。それまでは感情で動いてしまうことも多かったんですが、落ち着いて俯瞰で物事を見られるようになった気がします。リムルも俯瞰していろんなものを見ていると思いますし。
伏瀬
心はかなり狭いですけどね(笑)。ゴブタに対してもけっこうやってますし。
尾木
弟に対しては、ゴブタに対しての感情に近いかもしれません(笑)。
伏瀬
リムルは、ベニマルに彼女ができるのはまだ許せるけど、もしゴブタに彼女できたら絶対許さんってなると思います。ゴブタに彼女ができたら、リムルは5つくらい試練を与えるだろうなぁ……たぶんデートは邪魔されるなぁ……かわいそうだなぁ(笑)。
――先生、原作者が言っちゃったらそれはもう公式なんですよ(笑)。
伏瀬
それでもへこたれない強さを、ゴブタは持ってますから!
――伏瀬先生は、舞台を実際ご覧になっていかがでしたか?
伏瀬
本当に面白かったです。いい感じにまとまってくれていて、コメディ要素も入れてあったのが楽しめましたね。舞台から「転スラ」に入ってきてくれるお客さんもいましたので、ありがたかったですね。
尾木
舞台をきっかけに「転スラ」見たよと言ってくださる方がいるのは、すごく嬉しいです。
※以降のテキストは、小説10巻・11巻の内容を含みます。未読の方はご注意ください。
――では、ここで「転スラ」が大好きな尾木さんから、伏瀬先生に聞きたいことを質問していただきましょうか。今日は何でも答えてくれるそうですよ。
尾木
たくさん考えてきたんです、メモを見させていただきますね……。「転スラ」は、伏線がたくさんあるじゃないですか。
伏瀬
そこなんですよね。これ、僕が知ってる伏線と、知らない伏線があるんです。感想の中に、「あそこ、すごい伏線があったな!お前も気づいたか?」みたいな会話があったんです。「そこに伏線入れた記憶ないんだけど……?」って思って編集さんに聞くんですけど、編集さんも「ないですよね?」って(笑)。それに、感想の方には伏線の詳細は書いてないんですよ。詳細を書いてくれたら、「そう、それは伏線だったんだよ!」って言えるのに(笑)。
尾木
そういうこともあったんですね(笑)。まだアニメで放送されていない部分で、(原作小説の)11巻で子どもたちが活躍するじゃないですか。そこで書かれていたクロエの中に眠っていたクロノアってクロエの未来の姿ですよね。クロエ登場の時から、11巻までのあらすじを考えていたんですか?
伏瀬
そうですね。
尾木
ずばり、「転スラ」を書き始めた時は、どこまで物語を考えていたんですか?
伏瀬
まず、はじめはバッドエンドで魔王になって終わるところまで考えていたんですよ。でも途中で方向転換することになった。ハッピーエンドにしないといけないということで、物語を組み直して、ちょっと落ち着いて考えて。今度は方向を変えて、他の魔王も登場させながら書き進めていったんです。その時は、終わりが見えなくて悩みながらだったんですけど、途中WEB版の感想に「どうせレオン負けるんでしょう?」って散々煽られたから、勝たそうっていうことで変えたりしたんです。
尾木
そうなんですね!
伏瀬
当然、本当は負けさせる予定でした。誰が見てもそうだと思うんですけど、それを煽りに煽られて変えたんです。でも「どうしよう、すっきりしたけど、明日この先を考えないといけないよな……」って(笑)。当時は毎日更新してたから、本当にライブ感で書いてました。みんなの予想を裏切って勝たせたまではいいけど、明日どうする?ってすごく困って。まじめに考えたラインは守らないとダメだよねって学びました。
尾木
書籍版も、もう最後まで考えているんですか?
伏瀬
さすがに考えてます。このインタビューが載るタイミングには、22巻を書き終わってますからね。その次の23巻がラストの予定です。
尾木
ちょっと悲しくなりました……「転スラ」終わるらしいです……。
伏瀬
ただ、終わった後は番外編が続くと思います。
尾木
嬉しいです!日常編が大好きなので。
伏瀬
むしろ、番外編は長くても1話1巻ずつで終わるから読みやすいかもですね。ファンの方はずっとついてきてもらえるんじゃないかなって思ってます。
尾木
アニメ第3期も日常編じゃないですか。日常編の内容も、前々から計算して書かれているんですか?
伏瀬
そこは、自分が経験してきた面白いエピソードを変えて書いてるところがありますね。
尾木
技の名前、アルティメットスキルはどうですか?
伏瀬
あれは必死に考えてます。正直、本文を書くのと同じくらいの時間をかけてますね。まず技を考えてからじゃないと、書き始められないところはあるので。
尾木
智慧之王(ラファエル)とかも?
伏瀬
ラファエルは、天使の名前と対比させるので、伏線というほどではないけど、キャラ同士に関係性があるから、このキャラには当然これを持たせないといけないよな……というようなことを考えて、組み合わせる感じでしたね。
尾木
最初、読めませんでした(笑)。カタカナと漢字が違うから、今回の舞台でもどちらで読んだらいいんだろうと思いました。
伏瀬
そこはカタカナ読みのほうが正解で、「智慧之王」は「ラファエル」でいいんです。
尾木
舞台に臨むにあたって小説を読み直したんですけど、そういう難しい言葉がたくさん使われているなと思いました。
伏瀬
コミカライズされてから変わったところはありますね。長いセリフってマンガにするときに、画面を埋め尽くすからまずいなってことで、意識してセリフを短くしたり、分割したり、変えていきましたけど、最初はまったく意識してないから、4~5巻くらいまでは読みにくいセリフが多い気がします。
尾木
「転スラ」はいろんなコラボレーションをしていますが、今までで一番熱いと思ったコラボはなんですか?
伏瀬
フィギュアが出たのも熱いなと思ったけど……「3×3 EYES」の高田裕三先生とのコラボですかね。
尾木
どういう流れで実現したんですか?
伏瀬
僕が中学の頃にハマってた作品が「3×3 EYES」だったんですよ。イヤなことがあっても「3×3 EYES」を読んだら忘れられるような作品でした。学生の頃に読んでたマンガ家さんや小説家さんは、自分の中でも神様レベルの尊敬度で、「3×3EYES」の高田裕三先生は、僕にとってそういう方です。
その後、色々あってコラボが決まったのですが、本当に嬉しかったです。まあ、せっかく高田先生が描いて下さるのだから、面白いSSを書かなければというプレッシャーも凄かったですけどね(笑)
尾木
夢がありますね。子どもの頃に初めて見た作品は、絶対思い入れが違うじゃないですか。落ち込んでいる時に見た作品は、いつまで経っても特別ですよね。
伏瀬
そういう作品は、本当に自分の中の核になるんです。だから、一番思い入れがあるといったら高田先生とのコラボですね。憧れの人と会えて共作できたことは、作家になってよかったなって思った部分です。
ヴェルドラ
尾木
質問はまだいっぱいあるんですが(笑)、一番聞きたかったことを聞きます。わたしはヴェルドラが一番好きで、ヴェルザードとかとの掛け合いも大好きなんですけど、今後番外編でも本編でもいいので、ヴェルドラの周りの話をもっと詳しく読みたいんです。
伏瀬
それも出ると思いますよ。前にイフリートとヴェルドラが旅行する番外編を書いたんですよ。7日間の話なんですけど、編集さんに「これ1日目で終わってるけど、どういうことですか?」って言われて。2万字くらい書いてまだ1日しか終わってないから、これを7日間書くのはちょっと無理だよって。
尾木
えー!読みたいです!早く書いてください!
編集担当
尾木さん、しっかりプレッシャーを与えてください(笑)。
伏瀬
自分で書いていて、あれだけ長くなったのも驚きましたけど、これ以上長くなってたら、本編書くのが遅れるから、もうここらで切るわって(笑)。しかも、あれはまだ収録されてないですからね。あと6日間書いて、どこかに収録しようと思っています。
尾木
本当にお願いします!家族構成とか、ヴェルドラの周りの話をもっと知りたいです。ヴェルザード、ヴェルグリンドのお姉ちゃんふたりに頭が上がらないヴェルドラも好きですし、日常話も昔話も知りたいなと思います。
――尾木さんは、ヴェルドラのどのあたりに魅力を感じるんですか?
尾木
ちょっと見た目は怖いけど、中身はかわいいじゃないですか。あんなに強そうで、ボスみたいな感じで出てきたのに、今ではみんなにかわいがられている。
伏瀬
ヴェルドラは動かしやすいキャラクターなので、僕も大好きです。
尾木
アニメのキャラクターデザインには、どのくらい関わってらっしゃるんですか?
伏瀬
キャラデザにしか関わってないくらいの勢いで関わっていますよ。
尾木
わたし、アニメだと今はゴブアがすごく好きなんです。かわいいですよね。
ゴブア
伏瀬
ゴブアの設定はいろいろとアイデアを言わせてもらいました。まず、髪の色が赤色1色でデザインが出てきてたんです。それはインパクトないからやめようって言って、青に変えたんですけど、それでもちょっとインパクトがないからメッシュ入れようって。
尾木
本当に素敵です。細かいキャラクターとかも指示されているということだと思うんですが、たとえばミリムも監修を入れたりしているんですか。
伏瀬
ミリムは、みっつばーさんのデザイン段階で意見は出していて、アニメでは原作にない感じを描く時になるとしっかりお伝えしています。
尾木
書いている時点で頭にビジュアルが浮かんでいるキャラクターもいますか?
マリアベル
伏瀬
そうですね、たとえばマリアベルなんかは、最初はみっつばーさんに「不思議の国のアリス」のイメージで伝えていたのですが、自分がアリスに持っていたイメージと一般的なアリスの印象が違っていたので、根本から変えてもらいました。なかなかイメージを具体化できなかったので一番リテイクを出したかもしれません。
尾木
確かに。「不思議の国のアリス」だとかわいらしいメイドさんみたいになっちゃいますね。
伏瀬
そうそう。ありがたいことにみっつばーさんにも根気強く付き合ってもらえたので、すごくいいデザインになりました。アニメでも凄くインパクトある感じになっていて、みっつばーさんのお陰で可愛いのに妖しい存在感が出せたと思います。
逆に一回完結させれば、あとはどこまでも続けられる(伏瀬)
――「転スラ」はどんどんメディアミックスされていますが、自分の作品がさまざまなメディアで展開されていくことに対して伏瀬先生はどのように感じていますか。
伏瀬
やっぱり、アニメになるときが、一番インパクトが強かったですね。でも、実は劇場版をやるのはイヤだったんですよ。オリジナルの話を考えないとならないし、せっかくアニメが好調なのに、オリジナルはつまらないって言われたらイヤだな、と思って。でも劇場版をやることになって、アニメも第3期まで続くとなると、頑張るしかないですよね。正直、劇場版は本当に大変だったんですけど、やれてよかったと今は思ってます。劇場版は第2弾もありますので、楽しみにしていてほしいです。作品が広がっていくことに対しての喜びはもちろんありますが、プレッシャーもありますから。もう守りに入っちゃってるんですよ、だってラストが見えてますから(笑)。 でも、まだまだ書きたいものも広げていきたい世界もあるんで、「書いていかないと!」 とは思っています。
劇場版第2弾&TVアニメ第4期制作発表イラスト
尾木
嬉しいです、この先も見たいです。小説を読んでいるときは自分が膨らませた想像で補うので、読んでいて取りこぼしたキャラや感情が、アニメになるとわかりやすくなっているんですよね。「ここはこうやって読めばいいんだ」って思って、もう一回小説を読み返す、そこでもっと深いところも知れたりする。そこがよいところな気がします。
伏瀬
僕の意向もそこにあるかな。やっぱり、コミックや小説は自分のペースで読めるのが大きいですよ。相互補完してもらえると嬉しいですね。「転スラ」に関しては、「小説の方が面白い!展開早い!」言ってもらえるのは嬉しいんですが、悩ましいのが、WEB版と小説版で比べて、WEB版の方が面白いと言ってもらえることがあるんですよね。かけている労力が小説版の方が圧倒的に上だから、小説を読んでほしいなって思う(笑)。WEB版は他の人の意見はまったく入ってなくて、純粋に自分だけで書いてるから、それを面白いと言ってもらえるのは、それはそれで嬉しくて。両方追っかけてくれるといいな、という。
――まだまだ楽しめそうな「転スラ」ワールドですが、尾木さんに改めて「転スラ」の魅力をお聞きしたいと思います。
尾木
やっぱり、常にリムルがポジティブで明るいストーリーなのが、一番好きなポイントです。たくさんキャラクターも出てくるし、各コンテンツのキャラクターデザインも本当に素敵なんです! あと、好きなキャラが報われるストーリーが多いのも嬉しいです。
伏瀬
そこは意識してます。悪人でも、改心したら救われるようにしようと思いますし、逆に、決定的に悪いことしてる人は救われたらダメだろうって思っているので。
尾木
そういう部分も含めて、ほんとうにファンに寄り添ってくれるじゃないですか。置いていかない感じというか、「ここがこうなってくれたら気持ちいいな!」と思うところを掬い取ってくださるのが嬉しいです。ずっと愛し続けられる作品だと思います。だからこそ、終わってしまうのは悲しいですけど……。
伏瀬
始めた小説は終わらせないといけないと思いますし、逆に一回完結させれば、あとはどこまでも続けられるようになりますからね。それこそ舞台だって、まだまだ続きがあるんじゃないですか?
尾木
また機会がいただけたら嬉しいです。でも舞台の続編があるとしたら、ストーリー的には一番重たい部分なんですよね……。
伏瀬
確かに、舞台でワルプルギスとかどうなるんだろう……。
尾木
カリュブディス戦も斬新な演出でしたし(笑)。
伏瀬
尾木さん、今度は空を飛ぶしかないですよ!
尾木
ええー!飛ぶしかないですか!もしそうなったら頑張ります!
Xキャンペーン
※本キャンペーンは終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
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©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会