2022年放送の第1期、2023年放送の第2期に続き、現在第3期として放送中のTVアニメ「アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】」。オープニング主題歌「End of Days」を担当するReoNaさんは、第1期から「アークナイツ」に音楽で寄り添い続けてきました。原作であるゲームも熱心にプレイし、自身を「ドクター」であると公言するほど作品にのめり込んできたReoNaさんに、「アークナイツ」の魅力について存分に語ってもらいました。
「アークナイツ」の作品の中に渦巻く、
個の力ではどうすることもできないことに対する
絶望を意識しています
――TVアニメ「アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】」の主題歌「End of Days」を含む最新シングルは非常に中身の濃い1枚になりましたね。どんな1枚になったと感じていますか。
ReoNa今回、「アークナイツ」という作品としてはひとつのクライマックスにもなるアニメ第 3期のオープニングテーマであり、 11枚目のシングルというところで、今までの足跡を超えて、新しいところに踏み出せた 1枚でもあるかな、と思っています。
――「アークナイツ」のアニメとは1期から関わり続けているわけですが、作品と寄り添う上で常に意識していること、今回特に意識したことをそれぞれ教えてください。
ReoNa全体に対して意識しているところは、「アークナイツ」の作品の中に渦巻く、個の力ではどうすることもできないことに対する絶望です。(アニメ1期の主題歌)「Alive」のときは広大な世界の中で、たったひとり生きる命の葛藤や、広い世界だからこそ、孤独に感じる絶望。(アニメ2期の主題歌)「R.I.P.」のときは、自分では薄々間違っているとわかっていても走り出してしまった、歩み出してしまった行進から逃れられず、もがき、肺が潰れるまで叫べという怒り。その中で、今回「End of Days」でフォーカスした部分としては、わたしの中では「アークナイツ」に出てくるタルラでした。彼女の怒り、哀しみ、嘆きに深くフォーカスして言葉選びをして、どういう視点から世界に対する祈りを紡ぐか、を考えていたと思います。
――1期の「Alive」は非常にスケールが大きい曲でしたが、今回の「End of Days」はさらに大きな曲、という印象があります。「アークナイツ」と関わることで自身から引き出されるものがあるのではないでしょうか。
ReoNaあると思います。すごく遠い世界のようでいて、わたしにとってはなぜか感情移入させられてしまう作品です。そもそも世界観が好きという前提もあるんですけど、たぶんキャラクターをただのキャラクターとして見ていなくて、どのオペレーターにも種族があって人生があって、家族や兄弟がいて、どうして感染したのか、どうして非感染者なのに感染者の肩を持つのか、とか、ひとりひとりのルーツや生い立ちを描いている作品なんです。監督は全てのキャラクターひとりひとりに至るまで、「このキャラはたぶんこういう人なんだよ」と声優さんに伝えている、と聞いたことがあります。タワーディフェンスのゲームを楽しむだけではなく、世界に深く入り込もうと思えば思うほど、ちゃんとその先が準備されているので、実在する人の気持ちを想像できる余地がすごくある作品だな、と思います。歌詞で選んでいる言葉も、自分自身が思ってきたことでもあって、それが違和感なく作品に寄り添う言葉として紡げる、自分が考えていた言葉を違和感なく託せるのも、「アークナイツ」に引き出されている部分だと思います。
(「アークナイツ」)は推しの作りがいがある作品です
――「アークナイツ」のアニメを視聴している方は、基本的にまずゲームをプレイしている方が多いと思うんですが、ReoNaさんもSNSで「ドクター」(「アークナイツ」のプレイヤーであり主人公)であることを公言しているじゃないですか。この作品にのめり込んだのはいろんな理由があると思うんですが、「アークナイツ」の魅力を3つ教えてもらえますか。
ReoNaまず、キャラクターの魅力はすごくあると思っていて。ゲームが日本版で開始して 5年以上経つ中でも、各イベント、各章ごとにキャラクターが増えています。種族が分かれていたり、地域ごとに文化が違ったり、「アークナイツ」の世界の中では感染者/非感染者が分かれていて、とにかく絶対に推しが見つかると断言できるくらい、多種多様なキャラクターが出てきます。わたしはとにかく銀髪で、幸薄そうな、ちょっと仄暗いキャラクターが好きで――。
――ピンポイントですね(笑)。
ReoNaピンポイントかと思いきや、たぶんそれだけで20人くらいいるんです(笑)。「アークナイツ」って、最低でも20人くらい育てないとなかなかゲームが進めづらくて、進めていくうちに各キャラクターの得意技や、前衛や後衛、医療といったポジション、どんな役割を担っているオペレーターなのかが、シナリオを読み飛ばしてしまっている人にも、キャラクター像が自然と頭に入ってくるんです。そのキャラクターの特性に対して、全部ストーリーが紐づいてくるので、最初はタワーディフェンスのゲームをやりたい、で始めても、 気になるキャラクターがひとりいたらそこから派生して掘り進めていけるし、それがどのキャラクターにも細かく用意してあるから、相関図が緻密な作品だなって思います。推しの作りがいがある作品です。


ふたつ目は、シナリオの分厚さです。とにかく文字量が多くて、言い回しも独特なところが多いんですが、ひとつのイベントに対して何万文字とシナリオが用意されているんですけど、仮にそれを読み飛ばしてゲームを進めたとしても、そこをアニメが補完してくれていると思っていて。アニメの2期までが 16話で、ゲームの第 4章くらいまでを網羅しているので、第17話、3クール目の 1話にロスモンティスという新しいキャラクターが出てきたんですが、彼女のことをもっと知りたいと思ったら、ゲームのシナリオで描かれています。シナリオが分厚いからこそと思います。ぜひ、曲を流しながらプレイしてほしいです。
――では最後、3つ目をお願いします。
ReoNa作画、ビジュアルです。「アークナイツ」のアニメは映画館で見てものめり込めるほど、絵の細かさや美しさがあって。Yostar Picturesさんが長い時間をかけて、最後までこだわって作っていることが、本当に各シーンで伝わってきます。どのシーンもすごく細かく描きこまれています。 今回、3期では特に戦闘シーンにそれを感じました。戦闘シーンって動きを出すから、動きを出すためのカットって絶対に必要だと思うんですけど、そこも全部美しかったです。アニメでも、キャラクターひとりひとりの世界を丁寧にちゃんと描いているので――アニメは 2期までで 16話、各クール8話の中に作画もストーリーも凝縮されているので、もしまだアニメをご覧になっていない方がいたら、ぜひ追いついてほしいです。
――「End of Days」のシングルには、「アークナイツ」5周年記念曲の「Runaway」も収録されていますね。非常に爽やかなサウンドを持った曲になっています。
ReoNa「逃げる」という、ReoNaとしても大切にして歌い、紡いできた言葉を、クリエイターのPan(LIVE LAB.)さんが「アークナイツ」と重ねて描いてくれました。「アークナイツ」の世界って、基本的に悲しいこと、苦しいこと、理不尽や絶望がすごくたくさん詰まっているから、各キャラクターにそれぞれの痛みや苦しみがある中で、この作品を愛する人たちが一堂に集まった5周年のイベントでお歌を歌うときに、曲が爽やかでキラキラしているからこそ、この楽曲が輝けば輝くほど切ないな、と思っていて。どんなに逃げても逃げ切れない過去を抱えながら、でもこの瞬間だけは届かない場所をめがけて、あなたとなら行けるんじゃないか――爽やかに響いて欲しい、という気持ちでレコーディングでは歌った気がします。
――「Runaway」が実は「アークナイツ」のひとつの本質を表している部分もあるのかな、と思います。作品としては、大きな絶望があるんだけど、アニメを観てゲームをプレイする側は、その向こう側に何があるのかを知りたいわけじゃないですか。それを予感させるからこそ、この曲が響くんだろうなっていう気がします。
ReoNaどんなにつらく悲しい話でもおどけたキャラクターがいたり、日常的なひと幕がすごくあたたかったり、紐解いたら兄弟愛や家族愛も描かれている作品だからこそ、たったひとときのあったかい時間やあったかい言葉がより切なくなる、そういうコントラストを描けていたらいいな、と思います。
3クールで一緒に歩ませていただいて、
本当に出会えてよかったと思う作品なので、
自信を持ってオススメしたい
――TVアニメ3期をひとりの視聴者として待っている時間は、どんなことを楽しみにしていましたか?
ReoNaわたしが一番好きなキャラクターであるWちゃんが、3期に活躍するんです。ゲームのメインシナリオで描かれないところもアニメではちょっと入れてくれると思うので、すごく楽しみですし、 3期で初めて登場するキャラクターも多いので、そこも楽しみです。でも楽しみと言いつつ、「ああ、始まっちゃうんだ」っていう――。
――つらいことが起こるとわかってしまうだけに。
ReoNaそうですね、この先の展開を知っているからこそ、覚悟を決めてアニメ3期を受け取っています。これから初めて「アークナイツ」の物語に触れる人たちにも、ぜひ Wちゃんを好きになっていただきたいですし、もうすでにシナリオを読んでいるドクターの皆さんには、「あのキャラクターが動いてる!」がまだまだあります。あと、 3期を観ているうちに、 1期を見返したくなると思います。「あ、このキャラクターってそうだったんだ」って、悪役が本当にただの悪役じゃないこともわかってくるからこそ、1期に戻ってみたくなると思います。


――「アークナイツ」という作品は正義と悪という単純な構図で善悪をつけられないところが奥行きや深みになっているかと思いますが、作品の受け取り手として共感する、感情移入してしまうキャラクターや組織は何になりますか。
ReoNaプレイヤーとしては、どうしてもロドス側なので、ロドスの人って言いたいんですけど、わたしはどうしても感染者側の気持ちに感情移入をしちゃうんです。「アークナイツ」の世界の中で、感染者/非感染者って本当に運で分けられてしまう、というか。とてつもないエネルギー源になっている鉱石が原因で、たまたま感染して進行して、命を落とすときにまわりに感染する原因をまき散らしてしまうから、隔離されなければいけない。でも、隔離されなければいけないと言っても、人口の大きな割合を感染者が占めているから、運だけで命を勝手に選別されちゃう感じがあって。
ただ自分の願いを叶えるために生きていきたかっただけなのに、生活も家族も誇りもすべて奪われて、存在してはならないもののような扱いしかされてこなかったのも、本当に全員が紙一重だったと思うんです。たった一言かけてくれる人がいたら、たった一瞬あのシーンさえ見なければ――たった 1つの理由で明運が分かれてしまう中で、誰だってそうなってしまってもおかしくないから、本当の黒幕以外に誰ひとりとして生まれ持った悪はいない世界だからこそ、裁かれる側というか、悪者みたいな立ち位置になってしまう人たちがすごく悲しくて、やるせなくて。街を破壊したり、傷つけたり、肉親とすら対立したり、やっていること自体はよくないですけど、彼らも元を辿れば、ひとりひとり自分の願いや夢を叶えたかった、なんでもないただの普通の子たちだったのになって思うと、わたしはレユニオン側に感情移入してしまいます。
――「アークナイツ」の世界に 1日だけ行くとしたら何をしたいか聞こうと思ったんですが――つらいことがたくさん起きてしまう世界なので、あまり行きたくはないですかね……?
ReoNaでも、あるんです、常夏の島が。そういうところに行きたいです。厄災の少ないエリアで、みんなが休暇を楽しんでいるイベントもあって。イベントに出てくる、ほっこり日常パートで描かれるところにいたいです。
――「アークナイツ」はコミカライズもされていますね。
ReoNaアンソロジーを読みました。キャラクター同士のサイドストーリーをコミカライズで楽しめるので、より作品に感情移入できるし、キャラクターの背景を知るにはよいと思います。
――dアニメストアで「アークナイツ」のアニメを視聴する方にメッセージをお願いします。
ReoNa「アークナイツ」には語りつくせないくらいたくさんオススメポイントがあって、もちろん絵も綺麗ですし、主題歌にもすごく想いを込めて作っていますし、 3期まで追いつくのに1期、2期も8話ずつ――。
――そこ、繰り返しアピールしますね(笑)。
ReoNa本当に観てほしいんです。追いついてほしいし、 3期ひとつの物語の区切りなんだ、というところまで丁寧に描かれると思うので、何かひとつでも気になるかけらがあったら、アニメを観ていただきたいです。
――どこから観たらいいですか?
ReoNa最初から(笑)。「Alive」「R.I.P.」から「End of Days」に至るまで、ReoNaとしても3クール一緒に歩ませていただいて、本当に出会えてよかったと思う作品なので、自信を持ってオススメしたいです。
――10月8日には3枚目のフルアルバム「HEART」をリリースされるということですが、2年半ぶりのアルバムについても少し教えてください。
ReoNaデビュー曲の「SWEET HURT」から絶望系アニソンシンガー・ReoNaの物語が始まって、今回3rdアルバムで心という意味の「HEART」になりました。できている楽曲たちを見ても、すごく幅広く、いろんな形の心、いろんな形のハートがあるな、というアルバムになってきているので、ぜひ受け取ってほしいです。
※本キャンペーンは終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
▼ キャンペーン詳細 ▼
2018 年 4 月クールに放送された TV アニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』の劇中歌を歌う劇中アーティスト=神崎エルザの歌唱を担当し、「神崎エルザ starring ReoNa」として、ミニアルバム『ELZA』をリリース。2023年3月6日には、初の日本武道館ワンマン公演を開催。10月8日(水)に3枚目のフルアルバム「HEART」を発売予定。11月からは、全国6都市を巡るホールツアー「ReoNa ONE-MAN Concert Tour 2025 “HEART”」を開催する。
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